読みもの / AQUARIUM JOURNAL
水槽で「藍藻」「コケ」と呼ぶ付着物は、すべて同じ仲間ではありません。藍藻という名前で知られるシアノバクテリアは、光合成をする細菌です。呼び名を整理すると、緑色のものを一つの対処法で片付けようとする誤解を減らせます。
藍藻という呼び名と細菌という分類
米国環境保護庁EPAの解説は、シアノバクテリアを光合成可能な細菌として説明しています。英語のblue-green algaeという名称にもalgaeが入りますが、緑藻と同じ分類であることを意味しません。
一方、水槽で使う「コケ」は、ガラスや底床に見えるさまざまな付着物をまとめた日常的な呼び方です。流木に付けて育てるモスまで、同じ生き物として扱わないようにします。
緑色の膜だけで名前を確定しない
EPAはシアノバクテリアと緑藻が混同されることを説明し、見た目による観察の案内では顕微鏡による確認にも触れています。自然水域を対象にした資料であり、自宅水槽の写真を直接判定するものではありません。
| 分かること | まだ分からないこと |
|---|---|
| 青緑・緑・褐色などの見え方 | 種の名前 |
| 膜状、糸状、点状という形 | 原因が一つかどうか |
| 底床や葉などの発生場所 | 特定製品の効果や適合 |
| 数日間で広がった範囲 | 毒素の有無 |
写真には全体と近接の両方を残す
編集部の観察例では、まず水槽全体を撮り、次に膜の境目が分かる写真を追加します。ガラス面、底床、葉の上など、どこにあるかを添えます。別の場所に異なる形があれば、同じ種類とまとめず分けて記録してください。
見た目を確かめるために口へ含んだり、強くにおいを嗅いだりする必要はありません。作業をする場合は通常の水槽清掃と同様に衛生に配慮します。
分類名から薬剤を自己判断しない
細菌という説明を読んだからといって、家庭にある抗菌薬を入れる判断にはつながりません。水槽には生物ろ過に関わる微生物もおり、対象や使い方を確認していない処置は避けます。製品を検討する場合は、水草、魚、エビを含めて適合を確認してください。
EPAは一部のシアノバクテリアが毒素を作ると説明していますが、緑の膜を見ただけで自宅水槽に毒素があると断定することもできません。
相談時に伝える情報
立ち上げ日、最近の給餌や照明の変更、水質測定値、発生場所をまとめます。魚に呼吸や泳ぎの異常があれば、付着物の名前の確定を待たず、その症状も相談します。記録の基本はコケの色・形・場所を残す観察シートにまとめています。
Yokohama Aqualoop編集。公的機関・メーカー・業界団体の公開資料と編集部の確認例を整理しています。当店の実測や資料提供元による監修ではありません。資料確認:2026年9月11日。
参考資料
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