読みもの / AQUARIUM JOURNAL
ブラックモーリーを撮ったら黒い塊のようになったときは、体色を変える加工の前に、何が見えないのかを分けます。輪郭が背景に溶けているのか、写真全体が暗いのか、反射やブレなのかで試すことが変わります。
最初に輪郭・明るさ・ブレを分ける
| 写真の状態 | 最初の確認 |
|---|---|
| 体と背景が一体に見える | 魚が背景から離れた場所を待つ |
| 全体が暗く細部が見えない | 露出補正と画面の明るさを区別 |
| ガラスに部屋が写る | 背後の照明や明るい物の映り込み |
| 魚だけ流れて見える | ピントとシャッター速度 |
この表は編集部の切り分け例です。暗い魚だから必ず特定の設定が正解になる、という意味ではありません。
露出補正は写った結果から方向を決める
ニコンの露出補正説明では、明るくする場合はプラス、暗くする場合はマイナス方向へ調整します。黒い魚を撮るから必ずマイナス、とは決めません。すでに細部が暗くつぶれている写真をさらに暗くすれば、観察したい部分が見えなくなります。
編集部の比較例:同じ場所で補正0、少しプラス、少しマイナスを試し、ヒレの縁と背景の両方を比べます。操作できる範囲や撮影モードは機種ごとに異なるので、カメラやスマートフォンの説明を確認してください。
反射を減らしてから細部を見る
ニコンの水槽撮影ガイドは、ガラス面への映り込みや、斜めから撮影した際の屈折を扱っています。まずカメラの後ろにある明るい窓や照明が写っていないか確認し、水槽面に対して正面に近い位置から試します。
レンズやスマートフォンを強くガラスに押し付ける必要はありません。撮影位置を変え、魚が通る場所を待ちます。水槽の外側を清潔にしておくことも、汚れと魚の模様を取り違えない助けになります。
遅いシャッターだけで明るくしようとしない
魚は動くため、露光時間を延ばすと被写体ブレが増える場合があります。撮影後に目やヒレの縁を拡大して、ピントの外れか動きによるブレかを確認します。シャッター速度、絞り、ISO感度の組み合わせは、使える機材と水槽の光に合わせて調整します。
一枚の作例の設定をそのままコピーするより、どの設定を変えたかを残す方が再現しやすくなります。撮影のために水槽の点灯時間を大幅に延ばす計画にはしません。
販売用や観察用なら元画像も残す
明るさの調整をしても、体形やヒレの欠けを隠す加工はしません。元画像、撮影日、補正内容を残し、購入者や相談先へ実際の状態が伝わることを優先します。雌雄を確認する目的なら、尻びれの見分け方に必要な横向きの写真を追加しましょう。
Yokohama Aqualoop編集。博物館・業界団体・メーカー等の公開資料と編集部の確認例を整理しています。当店の実測や資料提供元による監修ではありません。資料確認:2026年9月11日。
参考資料
グッピー・水草・水槽管理の記事を探せます。
読みもの一覧へ →