読みもの / AQUARIUM JOURNAL
店頭で小さく見えるセルフィンモーリーも、購入時の大きさだけで水槽を決めないようにします。資料の「最大」「目安」「現在のサイズ」が何を表すかを分けると、後で収容場所に困る計画を避けやすくなります。
15cmという数字をどう読むか
OATAのグッピー・モーリー飼育資料は、セルフィンモーリーが約15cmに達し得ると説明しています。一方、フロリダ自然史博物館のPoecilia latipinnaの解説では、最大記録を150mm TLと記しています。最大記録は、すべての魚が必ず達する大きさという意味ではありません。
また、資料名が似ていても対象とする種や流通タイプが同じとは限りません。販売名と学名の確認と一緒に読みましょう。
TLとSLの数字をそのまま比較しない
魚の資料では、TLは全長、SLは標準体長を表す略記です。FishBaseの標準体長の用語説明も、尾びれの基部を測定の終点としています。全長は尾びれを含み、標準体長は尾びれの基部までを測ります。同じ魚でも測る終点が違うため、数字だけで成長が止まったと判断しないでください。
| 表示 | 確認すること |
|---|---|
| 販売サイズ約○cm | 現在の魚の目安か、測定方法は何か |
| 全長・TL | 尾びれを含む長さ |
| 標準体長・SL | 尾びれ基部までの長さ |
| 最大記録 | 通常値や成長保証とは区別 |
水量だけでなく泳ぐ場所を確保する
OATAはセルフィンモーリー用水槽の目安を80L以上としています。ただし、匹数や組み合わせに関係なく80Lあればよいという保証ではありません。水槽の内寸、泳ぐ空間、同居魚、ろ過、管理できる匹数を合わせて考えます。
編集部の配置例として、水槽の外寸だけでなく、流木や器具を入れた後に魚が横へ移動できる範囲を図に描きます。容量が同じでも、背の高い水槽と横に長い水槽では配置が変わります。
今の水槽に入るかより成長後に維持できるか
購入前に「現在の水槽で成長後まで飼う」「適切な水槽を先に用意する」のどちらかを具体的にします。大きくなったら考える、という予定だけでは、移動先の準備が間に合わない場合があります。
水槽のサイズを抑えるために給餌を不適切に減らす計画にはしません。成長と健康を観察し、販売元へ種類ごとの収容計画を相談してください。
測定記録を作るときの注意
魚を押さえて定規を当てる必要はありません。側面から撮った写真と購入日、販売時のサイズ表記を残し、写真からの推定値ならその旨を書きます。撮影条件は黒いモーリーを撮る方法も参考になります。
Yokohama Aqualoop編集。博物館・業界団体・メーカー等の公開資料と編集部の確認例を整理しています。当店の実測や資料提供元による監修ではありません。資料確認:2026年9月11日。
参考資料
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