読みもの / AQUARIUM JOURNAL
カルキ抜きの量は「処理する水量÷ラベルの基準水量×基準添加量」で計算します。例えば「水10Lに5mL」の製品で10Lの交換水を用意するなら5mL、18Lなら9mLです。別のバケツで新しい水を処理する場合は、そのバケツの水量を基準にします。水槽全体への使用など特別な指定がある製品は、手元の説明書を優先してください。
「キャップ一杯」という記憶だけで量を決めると、製品や濃度を変えたときに取り違えることがあります。まず製品名、使用する場面、今回処理する水の量を確認しましょう。
同じカルキ抜きでも製品によって使用量が違う
テトラ アクアセイフの公式仕様では、水量約10Lに5mLの割合が示されています。一方、GEXの液体カルキ抜きQ&Aでは、コロラインオフは水10Lに約2cc、コロラインオフバクテリアは水10Lに約5mLと案内されています。1ccは1mLですが、商品の使用割合は同じではありません。
メーカー名や似た商品名だけで選ばず、ボトルにある正確な製品名と用量欄を読みます。濃縮タイプや処方の変更、立ち上げ時と通常の水換え時の違いにも注意してください。このページの表は計算例で、すべてのカルキ抜きに共通する添加量ではありません。
水換えでは「水槽の大きさ」と「処理する水量」を分ける
水槽の実水量が60Lでも、取り出して交換する水が18Lなら、別バケツで処理する新しい水は18Lです。「60L水槽だから毎回60L分」を機械的に加えるのではなく、製品がどの水量を基準に指定しているか確認します。
交換量を割合で決めるときは、実水量×交換割合で計算できます。実水量60Lの30%は60×0.30=18L。アクアセイフの上記割合を使えば、18÷10×5=9mLとなります。これは説明用の算数の例で、全水槽に30%の水換えを勧める意味ではありません。
水槽の公称容量と実際に入る水量は、水位、底床、石や流木によって違います。交換用バケツに水量の目印を付けると、毎回の計量がしやすくなります。割合の換算は水換え量をリットルに直す早見表も参考にしてください。
「10Lに5mL」の表示から計算する早見表
| 処理する新しい水 | 計算 | 添加量の例 |
|---|---|---|
| 2L | 2÷10×5 | 1mL |
| 5L | 5÷10×5 | 2.5mL |
| 6L | 6÷10×5 | 3mL |
| 10L | 10÷10×5 | 5mL |
| 18L | 18÷10×5 | 9mL |
| 20L | 20÷10×5 | 10mL |
| 30L | 30÷10×5 | 15mL |
例えば「10Lに2mL」の別製品なら、18Lの計算結果は18÷10×2=3.6mLです。上の表の9mLを流用せず、ラベルの数字を式へ入れ直してください。これらの値は表示割合の計算であり、塩素濃度の実測結果ではありません。
少量を量る道具と、二重添加を防ぐ目印
1mLや2.5mLなど少量は、大きなキャップの目分量では判断しづらい場合があります。必要な量を読み取れる、水槽用品専用の計量器を使います。キャップ容量も製品で異なるため、別ボトルのキャップを同じ量として扱わないようにしましょう。
- バケツに「新しい水18L」など水量を記す。
- 製品名と計算した添加量を確認し、計量する。
- 添加後は「未処理」の目印を「処理済み」に替える。
- 複数バケツなら、それぞれの水量と添加量を別に残す。
色やにおいだけで処理済みと判断しないでください。計量器は調理用に戻さず、液体を口で吸い上げないようにします。添加したか分からなくなった場合は、推測で追加を重ねず、製品名、水量、分かる範囲の添加量を整理してメーカーへ確認します。
混ぜることと、水温を合わせることは別の確認
アクアセイフの仕様は、添加後によく混ぜて完全に溶かすよう案内しています。メーカーQ&Aでは添加後すぐに魚を入れられると説明していますが、水換え時の水温急変には別途注意が必要です。他製品の待ち時間や混ぜ方へ、そのまま当てはめないでください。
カルキ抜きを入れたことだけでは、水温や魚に合う水質まで確認できたことにはなりません。注ぐ前に交換水と水槽の水温を測る手順を確認しましょう。水道水の情報を調べるときは、横浜市の検査結果と自宅で測る水の違いも参考になります。
Yokohama Aqualoop編集。メーカー公開資料と計算例を整理しました。当店の実測結果やメーカー監修ではありません。資料確認:2026年10月13日。使用時は手元の最新ラベル・説明書を優先してください。
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