読みもの / AQUARIUM JOURNAL
グッピーの飼育条件を調べると、pH、GH、KHが並んで出てきます。これらは同じ水を別の観点から見る数字で、一つを測れば残りが分かるという関係ではありません。
三つの項目が表すもの
| 項目 | 主に表すもの | 読み違えやすい点 |
|---|---|---|
| pH | 酸性・アルカリ性の程度 | 硬度そのものではない |
| GH(総硬度) | 主にカルシウム・マグネシウムに関わる硬度 | 溶けている成分すべての量ではない |
| KH(炭酸塩硬度) | 炭酸塩・炭酸水素塩による緩衝に関わる指標 | pHの値とは別に測る |
seraの水質項目解説は、GHの主な成分とKHによるpH変動の緩衝を説明しています。市販のKH試薬の測定範囲や表し方は、使う製品の説明書も確認してください。
同じpHなら同じ飼育水?
pHが同じ二つの水でも、GHやKHが同じとは限りません。「店も自宅もpH7台だった」という情報だけでは、水の条件が一致したとまでは判断できません。pHだけを目標に調整剤を足す前に、何の項目を変えようとしているかを明確にします。
グッピーの参考範囲と使い方
OATAのグッピー・モーリー飼育案内ではpH7〜8、GH8〜18°dH、KH5〜15°dKHが示されています。範囲の上端へ近づけるほどよいという意味ではありません。購入する個体が管理されている条件と、混泳魚・水草を含む自宅の環境も確認します。
測定メモに単位を残す
数字だけの「硬度100」というメモでは、単位や項目を後から区別できません。試薬名、測定対象、単位、水を採った場所と時刻を一緒に書きましょう。水槽水と交換用の水は容器を分け、どちらを測ったか明記します。
- 水槽水:pH/GH/KH、単位、採水時刻。
- 交換用水:同じ項目と、水の処理方法。
- 使った試薬:商品名、説明書どおりの判定時間。
- 直前の作業:水替え、底床や添加剤の変更。
数字が想定と違ったときの順番
- 試薬の対象と単位、使用期限を確認する。
- 採水量と判定手順を確認して測り直す。
- 水槽水と交換用水の差を確認する。
- 販売店へ個体の管理条件と合わせて相談する。
試薬の色のわずかな違いを追って短時間で何度も水質を動かすより、まず測定の確かさを確認します。総合的な安全性についてはTDSの限界、底床の選択はソイルの仕様の読み方へ進んでください。
Yokohama Aqualoop編集。公開資料と編集上の確認手順をまとめています。メーカー監修・当店の実測結果を示すものではありません。資料確認:2026年9月11日。
参考資料
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