読みもの / AQUARIUM JOURNAL
グッピーと水草を一緒に育てる場合、ソイルの「水草向き」という表示だけで底床を決めないようにします。pHを下げる性質が、飼いたい魚と元の水に合っているかを先に確認しましょう。
魚の条件とソイルの働きを並べる
OATAのグッピー・モーリー飼育案内は、目安としてpH7.0〜8.0、総硬度8〜18°dH、炭酸塩硬度5〜15°dKHを示しています。一方、Tropica Aquarium SoilはpHを下げる底床として説明されています。
この二つを並べると、「低いpHになるほどグッピーにもよい」とは言えません。数値は業界団体の一般案内であり、購入する個体が育った水の状態も販売店へ確認します。
購入前の確認は三つの列で行う
| 対象 | 確認する情報 |
|---|---|
| 魚 | 購入店の管理水質・導入時の注意 |
| 元水 | 実際に使う水のpH・GH・KH |
| 底床 | 水質への作用・用途・初期管理 |
編集部の購入前メモです。pHと硬度は別の項目なので、pHが合うだけで条件が全部そろったとは判断しません。用語の違いはpH・GH・KHの読み分けで確認できます。
元水から何度も大きく動かす設計を避ける
例えば、元水とソイル使用後の水でpHの差が大きいなら、水替え時の変化も観察対象になります。「足し引きすれば合う」と複数の調整剤を加える前に、その底床を使う必要があるかを考えます。
水草の種類や肥料の与え方を変える選択肢もあります。砂利や砂にも水質へ影響する製品があるため、「ソイルでなければ変化しない」と決めつけず、選ぶ商品の説明を確認します。
すでに敷いているなら急な全交換をしない
この記事を読んですぐ底床を全部抜くのではなく、現在の測定値、魚の様子、使った商品と量を整理します。水質が合わない場合の変更は、生体の退避やろ過の扱いも含めて購入店へ相談します。
魚の呼吸や泳ぎに異常があるときは、pHだけで原因を確定せずアンモニア・亜硝酸や設備も確認します。測定の基礎はアンモニア試薬の読み方へ。
水草の景観と魚の条件を両立させる
完成写真と同じ底床を選ぶより、今の魚と管理できる水を出発点にします。植栽の候補が決まったら、光やCO2、肥料まで含めて必要条件をそろえましょう。
この確認順は「グッピーにソイルは全部不可」という意味ではありません。作用の異なる製品を一括りにせず、具体的な商品と実測値で判断するための方法です。
Yokohama Aqualoop編集。公的機関・メーカー・業界団体の公開資料と編集部の確認例を整理しています。当店の実測や資料提供元による監修ではありません。資料確認:2026年9月12日。
参考資料
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