読みもの / AQUARIUM JOURNAL
水替えをしたのに硝酸塩が思ったほど下がらないときは、交換に使う水も測ってみましょう。水槽水を一部入れ替えても、残した水と新しい水が混ざります。交換水の濃度をゼロと決めつけると、予想と測定結果がずれることがあります。
水槽と交換水を同じ方法で測る
同じ試薬で、水槽水と実際に交換へ使う水を分けて測定します。試料名を書いた容器を使い、混同しないようにします。硝酸塩NO3と亜硝酸NO2は別項目なので、ラベルと単位も確認してください。
OATAのグッピー・モーリー飼育資料は、硝酸塩について通常の水道水の値より20mg/Lを超えて高くしない目安を挙げています。これは同資料での飼育目安で、どの魚・どの水槽にも共通する絶対的な安全値ではありません。
25%水替えの計算例
次は編集部作成の算数上の例です。水槽が40mg/L、交換水が10mg/Lで、全体の25%を交換したと仮定します。完全に混ざり、交換中の生成や吸収を無視すれば、交換後は「40×0.75+10×0.25=32.5mg/L」となります。
| 条件 | 計算上の交換後濃度 |
|---|---|
| 交換水0mg/L・25%交換 | 30mg/L |
| 交換水10mg/L・25%交換 | 32.5mg/L |
| 交換水10mg/L・50%交換 | 25mg/L |
水槽の交換前はすべて40mg/Lです。この表は換水割合を推奨するものではなく、交換水の濃度が結果に与える影響を示す例です。魚への急な環境変化を無視して大量換水を選ばないでください。
濃度差と実際の値を両方残す
記録には「水槽32.5、交換水10、差22.5」のように両方を書きます。ただし試薬でそこまで細かく読めない場合は、計算上の小数を実測値のように記録しません。色見本が20と40の間にしかないなら、その範囲で読めたことを残します。
計算より高いときの切り分け
- 実際の交換量が予定どおりだったか。バケツ何杯かだけでなくLで確認する。
- 水替え直前・直後なのか、翌日の測定なのか。
- 試薬の混ぜ方や反応時間が説明書どおりか。
- 水槽と交換水で別の単位・別の測定器を使っていないか。
給餌量や魚の数を含む管理状況も記録します。計算は限られた条件での予測であり、実際の水質検査を置き換えるものではありません。
よくある疑問:足し水も水替えになる?
蒸発した分を補う足し水と、水槽水を取り出して交換する水替えは、操作が異なります。換水計算には、実際に取り出して交換した量を使います。実水量の整理には水替え割合をLに直す記事、ほかの測定値との違いにはTDS計で分かること・分からないことが役立ちます。
Yokohama Aqualoop編集。公式資料と編集上の確認例を整理しています。当店の実測やメーカー監修ではありません。資料確認:2026年9月11日。
参考資料
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